Medical Letter

君の中のヒーロー

作詞:武本 重毅

聚楽内科クリニック

https://mitoqure.org/

歌詞


ある夜(よる) ぼくは 空を見ていた

どうしてこんなに つかれているんだろう

ひとりで ぽつんと 立ち止まってた

暗い夜の中 泣いていたんだ

でもね 体の中で 小さな光が 言ったよ

「ここにいるよ 大丈夫」 そっと 光ってた

きみの中には ヒーローがいる 光をつくる 小さな星

眠るたびに 強くなる やさしく 光るよ

夜明けは また来る 未来は まだ書きかけ

You are the sunrise Shining inside

ごはんを食べて ぐっすり寝ると

体の中で 光がふえる

自分を大切に するたびに

ヒーローはもっと 元気になるよ

苦しい時ほど 光は強くなる

涙のあとに 朝が来るよ

きみの中には ヒーローがいる 再生する 光の星

何度でも 立ち上がる きみの力で

希望は ここにある 内なる太陽

You are the sunrise Lighting your heart

きみの中には 宇宙がある いっぱい光る 命の星

どんな夜も こわくない 朝は 必ず来る

あなたは 光になる 未来は まだ書きかけ

You are the sunrise Lighting the world

休まない臓器に宿る、“生きる力”へのまなざし

休まない臓器に宿る、“生きる力”へのまなざし

聚楽内科クリニック・武本重毅医師が見つめるミトコンドリアの世界

「体の中で病気が多い臓器は、脳と心臓なんです」 聚楽内科の武本重毅医師は、そう静かに語る。 理由は明快だ。 脳も心臓も、休むことができない。 生まれてから最期まで動き続ける。 しかも、その細胞の多くは一度傷つくと簡単には再生しない。 心筋梗塞や不整脈によって傷ついた心筋細胞。 ダメージを受けた神経細胞。 現代医療が進歩した今もなお、完全な再生は容易ではない。 「だからこそ、こうした臓器には膨大なエネルギーが必要なんです」 そのエネルギーを支えている存在こそ、武本医師が長年探究してきた“ミトコンドリア”だった。

戦わないヒーロー

ミトコンドリアと聞くと、体の中で病気と戦う戦士のようなイメージを持つ人もいるかもしれない。 だが、武本医師の考えは少し違う。 「ミトコンドリアは戦わないんですよ」 敵を倒すのではない。 静かにエネルギーをつくり、 体内環境を整え、 炎症の火を消し、 活性酸素を抑えながら、 黙々と生命を支えている。 その姿は、派手なヒーローというよりも、 誰にも気づかれず働き続ける“縁の下の守り手”に近い。 私たちの体には約37兆個の細胞が存在するといわれる。 その一つひとつに、何百、何千というミトコンドリアが宿る。 しかもミトコンドリアは、母から子へと受け継がれてきた存在だ。 はるか祖先から命をつないできた、小さなエネルギーの継承者でもある。 「人間がすごいと思っているけれど、実は私たちはミトコンドリアに支えられて生きているんです」 武本医師はそう微笑む。

戦わないヒーロー

睡眠こそ、最初の処方箋

武本医師が特に強調するのは、睡眠の重要性だ。 ミトコンドリアは、眠っている間に自らを修復する。 深い睡眠の時間帯には傷ついたミトコンドリアが修復され、 回復不能なものはオートファジーによって整理され、 新しいミトコンドリアが生まれる。 つまり、眠ること自体が“体内の修理時間”なのだ。 免疫細胞も、ホルモンも、脳の働きも。 その回復の背景にはミトコンドリアがいる。 「日本人ほど寝ない人種はいないとも言われています。でも本当は、寝ることは怠けることじゃない。体を整えるための大切な時間なんです」 夜更かしや徹夜は努力の証ではない。 むしろ、自分の体の仕組みを知ることで、生き方そのものが変わってくる。 それが武本医師の考えだ。

ぼくの からだの なかにいる ヒーロー

そんな思いから生まれたのが、新たな絵本構想だった。 タイトルは、 『ぼくの からだの なかにいる ヒーロー』 主人公は、病気ではない。 けれど、どこかだるく、朝起きるのがつらい男の子。 ある夜、夢の中で体の奥から声が聞こえる。 「ぼくは、ずっときみの中にいたんだよ」 それはミトコンドリアだった。 戦うのではなく、 静かに見守り、 エネルギーをつくり、 眠っている間も修復を続ける存在。 武本医師は、この物語を通して子どもたちに伝えたいことがある。 「薬の前に、自分の体を知ってほしいんです」 ちゃんと眠ること。 食べ方を考えること。 体を動かすこと。 それは健康法ではなく、 “自分の中にいるヒーローを大切にすること”なのかもしれない。

真理を追求したい

武本医師は日々、論文や最新研究に目を通し続ける。 「将来、間違いじゃなかったと言われる研究も含めて見ています。嘘を言いたくないんです。真理を追求したい」

その探究心は診療室の外にも広がっている。

音楽、AI、絵本。

医療を“治療”だけで終わらせず、人の心や未来にまで届けたい。 そんな構想の中で生まれた、新たな名前がある。

ミトコンドリアマン

医師として。 そして物語を語る人として。

武本重毅医師の挑戦は、まだ第一章が始まったばかりだ。